こんにちは。編集部の山本です。
最近立て続けに、講演会を聞きにいく機会があり、
屋外空間について、改めていろいろと考えています。
講演会の感想などは、順次このブログで紹介しますね。

まずは、最近私が個人的に気になっていた、
活版印刷にふれる機会があったのでご紹介します。
きっかけは、昨年の秋に高遠市で催された「高遠ブックフェスティバル」で知った、
「美篶堂」という製本屋さん。
高遠市のお隣、伊那市の美篶という地区にある会社です。
製本屋さんといっても、
オリジナルの紙製品や筆記具なども販売していて、
製本のワークショップもおこなっています。
普段、雑誌や書籍をあたりまえのように読んでいましたが、
ひとつひとつ手作りで作られる「本」は全く別の物のように感じました。
そこで展示されていた活版印刷の本。
それにも、新鮮な驚きを感じたのでした。

古本として購入したものなどで、
活版印刷を目にしたことはありましたが、
昔の印刷って今と全然違うな、
ぐらいにしか思っていませんでした。
ところが、そのときに見た文字には、
書いてある物語の濃度をより濃くするような、
そんな印象をうけたのです。
それから、ずっと心にひっかかっていました。
あの魅力は何なのだろう?
今でも印刷してもらえるところはあるのだろうか?と。

そんな折、
なんと知り合いの方が
活版印刷を復活させようという活動をはじめられたのです!
これは、もう絶妙のタイミング。
そして、先日「活版印刷EXPO」というイベントを開催されたので、
これはもう、行くしかない!
そして、なんと活版印刷を実際に体験してきましたよ~。

体験の手順を簡単に言うと、

鉛でできた小さい活字をひとつひとつ選んで並べてインクをつけ、
ハンコのように紙に印刷するんです。
ただ、まず文字を選んで並べる時点で、
文字が反転しているので混乱してしまう。
しかも、ひとつひとつの文字が非常に小さい。
だって想像してください。
本に印刷されている一文字が、ひとつの活字なんですから。

活字を選んで機会にセットしたら、
印刷自体は、あっけないほどあっさりとした作業。
レバーを引くだけでインク付けと刷りが一気にできます。
力もそんなにいれなくても、きれいに刷ることができました。
(むしろ力むと、紙に穴が開いてしまうかも・・・)
で、できたのがコレ。
OSOTO用に作ってみました。
P1180401.jpg

かわいいでしょ~。
印刷したはがきも、活版印刷のもの。
色や形に思った以上にバリエーションがあります。
極めつけはこちら。
P1180400.jpg

紙を上下ひっくり返して、2回刷りました。
たまたま、できた産物なんですけど、結構お気に入り。

今回の「活版EXPO」は、
関西活版倶楽部さんによるものでした。
これからの活動にも期待大です。
こうやって体験してしまうと、
やっぱり魅力的だった活版印刷。
ああ~OSOTOの名刺を活版印刷にしたいなあ。
編集長を口説かねば・・・。
と新たな闘志を燃やしています
(闘志を燃やす対象がなんか違う気もする)。

とまあ、今日はおそとな話題ではありませんでしたが、
次回はまた、おそとのことも書いていきますのでお楽しみに~。