vol.07 - あかりが灯ると ときめく心

星空は、永遠の輝き

おそとで“あかり”といえば、自然のあかり。昔も今も、洋の東西を問わず、その美しさにロマンを掻き立てられる、夜空の星あかりです。最近空を見上げることがないという人も、瞳を凝らせば、そこに満天の星空があることに気付くはず。さあ、おそとで夜空を眺めましょう。


街では星は見えないの?

都市部に住んでいる人にとって、星を見るというのは、特別なことなのでしょうか?街なかで星は見えないと思っている、あるいは、夜空を見上げることさえない、という人が多いかもしれませんね。では、星がよく見える条件とは?天体観察は遠くの山まで行かなければできないものなのでしょうか?天体観察のホントのところを、大阪市立科学館学芸員の飯山青海さんに伺いました。
「星を見るのに一番大切なのは、直接視界に入る光がないこと」。つまり、街灯や窓から洩れる電気の光を避けることが一番重要なのだと飯山さん。「街なかでも、建物の陰になっているところやビルの屋上でなら星が見れますよ。屋上は結構おすすめです。寝転んで真上の空を眺めていると、思った以上に見えてくるものですよ」と言います。それは、ベランダでも同じ。「ちょっと視野は狭くなりますが、部屋の電気を消して見るといいでしょう」と聞くと、天体観察を随分身近に感じます。広い公園では、街灯の光が届かない場所や樹木で陰になるような所を探してみて。
もうひとつのポイントは、夜空に瞳を慣らすこと。暗闇でじっと瞳を凝らしていると、徐々に周りが見えてくるという経験はありませんか?人間の瞳は、少しの光でもとらえることができる高感度なもの。条件が良ければ、星座早見盤に載っている星よりもたくさんの星を見ることができるのだとか。私たちが明るい光に慣れて、じっと夜空を眺めることがなくなってしまったことが、星が見えなくなったと感じる一番の原因かもしれません。

天体観察をするときは、街灯の光が目に入らない場所を探して

ベランダで観察するなら、柵に布をかぶせて隣家の光を遮って

準備はぬかりなく

飯山さんには、天体観察に必要なグッズについてもお聞きしました。まずは星の本。「なんでもいいんです。星座早見盤を見るよりも私は本を見るのをおすすめします。ひとつの星座をじっくり探す方が見つけやすい」とのこと。また、本を見るときに注意したいのが懐中電灯の明るさ。せっかく夜空に慣れた瞳も、明るい懐中電灯の明かりに合わせてしまうと、また星の明かりが見えなくなります。そんなときは、懐中電灯にハンカチをかぶせると良いのだそう。本が読めるぐらいの明るさを保ちながら、天体観察に邪魔にならない程度に調整するのがコツ。

そして、OSOTO一押しの天体観察グッズは、充電式ひざ掛け。コードレスなので、おそとにぴったりな、繰り返し使えるエネループの商品です。これさえあれば、じっくりと、心置きなく星座観察ができるというもの。専用カバーとヒーターマット(コントローラーは取外してください)が、手洗い可能なのもうれしいですね。
そして、天体観察に向かう前に調べておきたいのが、月の満ち欠けや月の出の時刻。満月が煌々と輝く夜は天体観察には不向きです。新月の夜は一晩中天体観察を楽しむことができますが、それ以外の夜は、できるだけ月が出ている時刻は避けましょう。月の出の時刻や満ち欠けについては、国立天文台天文情報センター暦計算室のサイトが参考になります。

»国立天文台天文情報センター 暦計算室

懐中電灯はハンカチを被せて、まぶしすぎないように調整しましょう

充電式ひざ掛けは、冬のおそと遊びに大活躍

双眼鏡や望遠鏡があると、より星の世界を楽しめます

充電式ひざ掛けENW-SW2S(ST)
充電時間の目安:約3.5時間
連続使用時間:
標準モード約3.5時間/強モード約2.5時間(コードレスの場合)
平均温度の目安:
強・約30~32℃/標準・約26~28℃

冬の天体ショー

では、準備万端整えて、冬の夜空の旅へ出発です。冬は最も明るい恒星である1等星が多く、もっとも夜空がにぎやかな季節。
5時も過ぎると、日はとっぷりと暮れ、夕闇があたりを包み込みます。
東の空に見えてくるのがオリオン座。冬空の王者と言われています。中心に並んだ3つの星が目印になる、とても見つけやすい星座です。冬の夜空では、この星座が一番の目安になります。このオリオンというのは、ギリシア神話の登場人物。海の神ポセイドンの息子で、大変強い狩人であったとか。星座としても、こん棒を振り上げた姿で描かれています。1月の中ごろ、日没後すぐのころは、東の空の低い位置に、横たわった状態で見ることができます。そのオリオンの左肩の先に光る赤い星は、おうし座のアルデバラン。おうし座で、もうひとつ見ておきたいのが、“すばる”という日本名も持つ、プレアデス星団。6、7個の星が集まったように見える星の集まりです。双眼鏡や簡単な望遠鏡があれば、よりはっきりと見ることができるでしょう。
もうひとつ、冬を代表する星座を見てみましょう。オリオン座の右手の先にふたつ並んで輝く星が、ふたご座のカストルとポルックス。ギリシア神話ではポルックスが弟星で、より地上に近いほうに位置する1等星です。お兄さんのカストルは、その上に輝く2等星。とはいえ、どちらも明るい星です。

星座

オリオン座を中心におうし座、ふたご座などを探してみて

これらの冬を代表する星座以外にも、たくさんの星が夜空に輝いています。空気が澄んでいるこの季節、身近なおそとで自然のあかりにロマンを感じてはいかがでしょう?

夜空に輝く星を眺めると、別世界に来たかのように感じるもの

大阪市立科学館

〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1
TEL:06-6444-5656(代表)
開館時間:9:30~17:00(展示場入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)
    年末年始(12/28~1/4)
プラネタリウムのほか、年に十回程度天体観察イベントを実施しています。


  • “あかり”がアート

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  • 苦楽園口・夙川キャンドルナイト“光の散歩道” ~“あかり”のようにあたたかい想いで街を変える~

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