こんにちは。編集部の山本です。
今日はOSOTOpaper春号も無事校了し、
机まわりの片付けやしばらく手をつけていなかった仕事にかかったり、
読もう読もうと思っていた本を読みはじめたりと少しゆったりと過ごしています。
そんななか、地震関連の本が目に止まったので紹介します。
以前海外おそと事情に原稿を書いていただいた、永田宏和氏が企画された
『地震イツモノート』。
永田氏は、特定非営利活動法人プラス・アーツの代表として、
「イザ!カエルキャラバン!」
という防災訓練プログラムを各地で実施されています。
(海外おそと事情では、昨年グアテマラで実施された
「イザ!カエルキャラバン!」について書いていただいています)
『地震イツモノート』は、
阪神大震災で被災した方々のアンケートやヒアリングを元に作られています。
地震の瞬間、何を感じ、何を考えたのかが体験者の言葉でつづられ、
地震発生時、混乱のさなか、避難所生活など、
その時々の状況がその時感じた思いともに書かれています。
もちろん、今後の防災対策についての指針になるでしょう。
と同時に、被災した方々の気持ちを思いやり、
私たちに何ができるかということを考えるヒントにもなります。
特に被災地にボランティアに行くという人には、
避難所生活を余儀なくされている方々の感じていることが書かれていますので、
一度読んでみられることをおすすめします。
徐々に地震関連の報道が減ってきているように感じます。
でも、被災された方々はこれから生活を立て直さなければいけません。
未だ物資の届かない避難所で過ごされている方もいます。
阪神大震災から16年経った今も、神戸の街が完全に復興したとは言えません。
それは今回の地震でも同じはず。
これからも物質的、精神的に息の長い支援が必要になるでしょう。
この『地震イツモノート』を「イツモ」、手に取れるようにしておくことも
ひとつの支援かもしれません。
同じ青空の下、今も辛い思いをしている人がいることを忘れないために。