水都大阪フェス

こんにちは。
編集部の山本です。

イベントレポートはもうご覧になっていただけましたでしょうか?
先月開催された、水都大阪フェス2012について、
3名のサポーターの方に、レポートを書いていただいています。
フェスに行かれた方も、行かれなかった方も、
3人3色のレポートですので、ぜひご覧ください。

さてさて、フェスの内容については、
レポートやサポーターさんのブログを見ていただくとして、
私も私なりの感想をひとつ。

「水都大阪フェス」ってどんなお祭り?
と聞かれると、実はちょっと困ります。
というのも、一言で説明するのは難しい。
どんなプログラムがあるの?
と聞かれると、
アートがあって、音楽があって、ヨガがあって、美味しい飲食ブースがあって、
と説明することはできるのですが、
そういうことが言いたいわけでもない。
2011年、2012年と、OSOTOの編集長がこのフェスのディレクターのひとり、
ということもあり、
手放しで人におすすめしたいイベントなのですが、
上手く説明できない、というジレンマを感じていました。
実は。

今年の開催も終わり、ひと月を過ぎようとしている今、
思ったことをつれづれ、綴ってみます。

私は、今年は、ケータリングカー”CARNIVAL KITCHEN”のスタッフとして
関わっていました。
その関わり方が良かったのかも、と今になって思います。
というのも私たちのテントが中之島公園の芝生広場が見渡せる場所にあり、
たくさんの人たちがピクニックを楽しんでいるようすを眺めることができたから。
ひと目でわかるぐらい、昨年よりも明らかに多くの人で賑わっていたので、
フェスの認知度アップとともに、
まちなかの公園でピクニックすることの気持ちよさも浸透しているのではないか、と感じました。
なかには、フェスの期間以外でも
こうやっておそとで食事をしたり、おしゃべりしたり、
ということを楽しもうと思ってもらえた方もいるはずです。
まさに、そこ、なんだと思ったんです。

フェス期間中にピクニックをしてみたら、思いのほか気持ちよくて、楽しくて、
また中之島公園でピクニックをしてみよう、とか、
家の近くの公園も気持ちいいかも、とか、
今度はあの子にも声をかけてみようとか、
そうやって何かのアクションのきっかけになるのが水都フェス。
そうして、思い出がたくさん重なって、
まちを好きになる、のがこの水都大阪フェスなんじゃないかな、と。

水都大阪フェスは、たくさんの人が関わることも目指しています。
ボランティアとして参加するのももちろんですが、
今年は公募プログラムというものもありました。
このフェスの期間にやってみたいプログラムを一般の方から公募したのですが、
お客さんとして訪れるより、プログラム提供者として、
より深く関わった方がいい。と断言できます。
だってお祭りですから。
阿波踊りで言うところの、
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々!」ってやつですよ。
踊ってお祭りに参加したら、もう絶対次の日からまちを見る目は変わります。
絶対。

なんでまちを好きにならなきゃいけないのか、ということについては、
意見がたくさんあると思います。
単純に、好きなまちに住んだほうが毎日楽しいと思います。
豊かな暮らし、幸せな生活の定義は様々ですが、
身の回りに「好き」がたくさんあったほうが、幸せなことは確かです。
その「好き」はまちに対しても言えますよね。
私は、好きなまちに住みたいです。

自分のいるテントブースから、
芝生の上で気持ちよさそうにピクニックを楽しんでいる人たちを見る。
それはとても幸せな風景でした。
そうして、また大阪が好きになりました。

こういったイベントでは、来場者数といのがイベントの成功のひとつの指標になりますが、
個人的には、どれだけ多くの人がフェスに来たかより、
ひとりひとりの満足度が知りたいです。
きっと高得点だと思うんだけどなあ~。

長々と書いてしまいました。
水都大阪フェスとは?と聞かれたら、
まだやっぱり一言では説明できそうにないけれど、
ちょっとお時間いただけるなら、
その魅力を伝えることはできそうです。
そのときは、
「あなたは、自分の住んでるまちが好きですか?」
という質問から、まずははじめましょうかね。