月別アーカイブ: 2011年3月

OSOTO春号完成!

こんにちは。編集部の山本です。
OSOTO春号が完成しました!
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春っぽいですね~。

今回は「アートなおそとに出会いたい」というタイトルで、
おそとで楽しめるアートを紹介しています。
これからどんどんおそとで過ごすのが心地よい季節になります。
アートに出会えるなら、もっとお出かけしたくなりますよね~。

webでの更新は来週です。
もうしばらくお待ちくださいね。

地震イツモノート

こんにちは。編集部の山本です。
今日はOSOTOpaper春号も無事校了し、
机まわりの片付けやしばらく手をつけていなかった仕事にかかったり、
読もう読もうと思っていた本を読みはじめたりと少しゆったりと過ごしています。

そんななか、地震関連の本が目に止まったので紹介します。
以前海外おそと事情に原稿を書いていただいた、永田宏和氏が企画された
『地震イツモノート』
永田氏は、特定非営利活動法人プラス・アーツの代表として、
「イザ!カエルキャラバン!」
という防災訓練プログラムを各地で実施されています。
(海外おそと事情では、昨年グアテマラで実施された
「イザ!カエルキャラバン!」について書いていただいています)

『地震イツモノート』は、
阪神大震災で被災した方々のアンケートやヒアリングを元に作られています。
地震の瞬間、何を感じ、何を考えたのかが体験者の言葉でつづられ、
地震発生時、混乱のさなか、避難所生活など、
その時々の状況がその時感じた思いともに書かれています。

もちろん、今後の防災対策についての指針になるでしょう。
と同時に、被災した方々の気持ちを思いやり、
私たちに何ができるかということを考えるヒントにもなります。
特に被災地にボランティアに行くという人には、
避難所生活を余儀なくされている方々の感じていることが書かれていますので、
一度読んでみられることをおすすめします。

徐々に地震関連の報道が減ってきているように感じます。
でも、被災された方々はこれから生活を立て直さなければいけません。
未だ物資の届かない避難所で過ごされている方もいます。
阪神大震災から16年経った今も、神戸の街が完全に復興したとは言えません。
それは今回の地震でも同じはず。
これからも物質的、精神的に息の長い支援が必要になるでしょう。
この『地震イツモノート』を「イツモ」、手に取れるようにしておくことも
ひとつの支援かもしれません。
同じ青空の下、今も辛い思いをしている人がいることを忘れないために。

府営公園での防災への取り組み-2

「府営公園での防災への取り組み-1」に続いて、
防災イベントや防災施設の詳細を紹介したいと思います。

防災公園の設備というのは、どのようなものか?
電気・水道などのライフラインが止まったときに困ることのひとつがトイレ。
マンホールトイレとい災害用のトイレが、防災公園には設けられています。
このトイレは、普段はマンホールのようなものがあるだけですが、
災害時には専用のボックスを設ければ、立派なトイレに。
便座もついているので、お年寄りや小さい子どもでも安心です。
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非常用電源も設置されている防災公園もあります。
今回の震災でも無料で自動販売機の飲料を提供したメーカーがありますが、
それはこのような「災害用ベンダー」で、ということだと思います。
(確認はできていませんが・・・)
災害時に、管理者が無料での提供に切り替えることができます。
日ごろから、このような販売機をチェックしておくことも大切ですね。
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また、府営公園では毎年、「防災フィールドワークキャラバン」というイベントを開催しています。
起震車で地震の揺れを体験したり、
救急車・消防車・消火ヘリなどを見学したり、
救急救命の指導を受けたり、
水中歩行の難しさを体験したり、
公園内を歩きながら、非常用発電装置などを巡る公園ウォーク、
水消火器での的当てゲームなどなど・・・。
防災に関する様々な体験をすることができます。

大泉緑地では、「さばいばる体験キャンプ」というイベントも。
公園で一晩キャンプをして過ごすのですが、
ロープワークや牛乳パックでつくるカートンドッグなど、
災害時に役にたつ知識を学べます。
詳しくは、こちらのイベントレポートで紹介していますのでご覧ください。

文中で紹介されている、
遊びながら楽しく仲良く学ぶ子どもたちの姿を見た参加者のこんな一言が
今、とても心に響きます。
「子どもたちがこんなふうに楽しく仲よくできれば、
大人たちもきっと元気になれますね」
辛い現状に直面しているときこそ、
そんな子どもたちの様子は本当に励みになるだろうと感じています。

不安な日々が続きますが、
一日に1回でも、わずかな微笑みでも構いません。
被災地の方に一日でも早く笑顔が戻りますように。
がんばろう東北!
がんばろう日本!

府営公園の防災への取り組み-1

このたびの「東北地方太平洋沖地震」において、
被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、
犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。
被災地の方々には、未だ不安な日々を過ごされていることと思います。
一刻も早く、安心して過ごせる日が迎えられるよう、お祈り申し上げます。

被災地以外の地域でも、
ニュースやインターネットを見て、
被害の甚大さにショックを受けている人もたくさんいると思います。
もしものときはどうすればいいのだろうと
不安になっている方もいるはずです。
そこで、OSOTOにできることとして、
大阪府営公園の防災面について、紹介したいと思います。
(大阪府以外でも同様の取り組みはございます。
詳細はお住まいの各市町村に、一度お問合せしてみてください)。

大阪府営公園のうち「防災公園」に指定されているのは、10公園。
北から
山田池公園 
服部緑地
寝屋川公園
  深北緑地
久宝寺緑地
  住之江公園
大泉緑地
  石川河川公園
  浜寺公園
錦織公園
(各公園のHPにリンクしています)
 
「防災公園」として、
上記の全ての公園が広域避難地に指定されており、
非常用のトイレや電源が設置されてます(設備は公園によって異なります)。
それに加えて自衛隊や消防などの活動拠点としても利用される公園もあり、
両方の役割を果たす公園が☆マークのついた6公園。
それぞれの詳細は大阪府のHPに紹介されていますので、
この機会に確認されてみてはいかがでしょうか?

他にも「防災公園」についてのパンフレットも作成されています。
ダウンロードしていただいて、ご家族や職場のみなさんでご覧ください。
(防災公園についての説明のほかに、
錦織公園と久宝寺緑地についての詳細が掲載されています)
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防災公園パンフ_ページ_2.jpg

防災公園_錦織久宝寺.jpg

府営公園以外でも、各市町村で避難場所が指定されています。
HPなどに掲載されていますので、そちらもぜひご確認ください。

以上、府営公園の防災公園としての一面を紹介しましたが、
『府営公園の防災への取り組み-2』では、
防災イベントの紹介や施設の紹介などをしたいと思います。
こちらも合わせてご覧ください。

ひとりでも多くの方の命が助かることと、
できるだけ早く被災地の方々が笑顔を取り戻すことができるように、
OSOTOでも、できるだけのことをしていきたいと思います。
がんばろう東北!
がんばろう日本!

                               OSOTO編集部 山本

こんにちは。編集部の山本です。
最近立て続けに、講演会を聞きにいく機会があり、
屋外空間について、改めていろいろと考えています。
講演会の感想などは、順次このブログで紹介しますね。

まずは、最近私が個人的に気になっていた、
活版印刷にふれる機会があったのでご紹介します。
きっかけは、昨年の秋に高遠市で催された「高遠ブックフェスティバル」で知った、
「美篶堂」という製本屋さん。
高遠市のお隣、伊那市の美篶という地区にある会社です。
製本屋さんといっても、
オリジナルの紙製品や筆記具なども販売していて、
製本のワークショップもおこなっています。
普段、雑誌や書籍をあたりまえのように読んでいましたが、
ひとつひとつ手作りで作られる「本」は全く別の物のように感じました。
そこで展示されていた活版印刷の本。
それにも、新鮮な驚きを感じたのでした。

古本として購入したものなどで、
活版印刷を目にしたことはありましたが、
昔の印刷って今と全然違うな、
ぐらいにしか思っていませんでした。
ところが、そのときに見た文字には、
書いてある物語の濃度をより濃くするような、
そんな印象をうけたのです。
それから、ずっと心にひっかかっていました。
あの魅力は何なのだろう?
今でも印刷してもらえるところはあるのだろうか?と。

そんな折、
なんと知り合いの方が
活版印刷を復活させようという活動をはじめられたのです!
これは、もう絶妙のタイミング。
そして、先日「活版印刷EXPO」というイベントを開催されたので、
これはもう、行くしかない!
そして、なんと活版印刷を実際に体験してきましたよ~。

体験の手順を簡単に言うと、

鉛でできた小さい活字をひとつひとつ選んで並べてインクをつけ、
ハンコのように紙に印刷するんです。
ただ、まず文字を選んで並べる時点で、
文字が反転しているので混乱してしまう。
しかも、ひとつひとつの文字が非常に小さい。
だって想像してください。
本に印刷されている一文字が、ひとつの活字なんですから。

活字を選んで機会にセットしたら、
印刷自体は、あっけないほどあっさりとした作業。
レバーを引くだけでインク付けと刷りが一気にできます。
力もそんなにいれなくても、きれいに刷ることができました。
(むしろ力むと、紙に穴が開いてしまうかも・・・)
で、できたのがコレ。
OSOTO用に作ってみました。
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かわいいでしょ~。
印刷したはがきも、活版印刷のもの。
色や形に思った以上にバリエーションがあります。
極めつけはこちら。
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紙を上下ひっくり返して、2回刷りました。
たまたま、できた産物なんですけど、結構お気に入り。

今回の「活版EXPO」は、
関西活版倶楽部さんによるものでした。
これからの活動にも期待大です。
こうやって体験してしまうと、
やっぱり魅力的だった活版印刷。
ああ~OSOTOの名刺を活版印刷にしたいなあ。
編集長を口説かねば・・・。
と新たな闘志を燃やしています
(闘志を燃やす対象がなんか違う気もする)。

とまあ、今日はおそとな話題ではありませんでしたが、
次回はまた、おそとのことも書いていきますのでお楽しみに~。

梅のかほり

こんにちは。
今日はとてもいいお天気だったので、ひとっ走り大阪城公園まで。
というのも今朝の新聞に梅林の写真が記載されていて、
いてもたってもいられなくなってしまいまして・・・。

お花見というと桜ですが、
奈良時代は梅がその対象だったんだそうです。
確かに、春の気配をいちはやく伝えてくれる梅の花。
甘い香りがするので、少しくらい肌寒くてもふんわりした気分になることができます。
今だけの楽しみを逃すわけにはいきませんので、
カメラを持って、お出かけしてきました。

京橋口から梅林へ向かうと、人がたくさん!!
梅は木によって満開のものもあり、まだ咲きはじめのものもあり。
白い花やピンクの花、濃い紅色の花など、
たくさんの種類の梅があり、写真を撮る人もたくさん・・・。
それに混じって、私もパチリ。
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白い花とピンクの花が同じ木に!

新枝が赤い色で、花は白。遠くからでも目立っていました。

ピンクのかわいい花。

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梅の木の生えている場所の近くは、
人が入れないように柵がしてあるのですが、
猫ははいれるようですね(笑)

大阪城も見ておかないと。

ひとり座って三味線を演奏する若者や、
アルゼンチン(確か・・・)のハープ・アルパを演奏する方などもいて、
ああ、昔の城下町ってこんな賑わいだったのかも・・・。
賑やかで楽しい梅林散策になりました。

府営公園では山田池公園が8分咲き、
服部緑地がちょうど満開ぐらいだそうです。
明日が一番の見頃になりそう、ぜひ春を感じる梅見に出かけてみてください!

編集部 山本