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2010

夏と言えば海!
夕日のきれいな公園として有名なりんくう公園ですが、
実は気軽に海と触れ合えるスポットもあるんです。
それは、防波堤で海を区切った「内海」と呼ばれるところ。
防波堤は波を防ぎながらも
海水や生き物は外海と行き来できる構造になっているので、
内海は多様な生き物を観察できる環境学習の場となっています。
噴水2.JPG

夏休み真っ盛りの8月11日(水)、
この内海が主役のイベント「内海サイトミュージアム・内海の環境を知ろう!」が、
大阪府立大学海洋システム工学科のご協力を得て開催されました。
公開海洋調査・・・内海には何がいる?
今日の調査チームは
大阪府立大学海洋システム工学科の大塚先生・中谷先生と
大阪府立大学の学生さん、計11名のメンバーです。
大塚先生は「体力・明るさ・根性」がモットーとの事で、
いかにも体力がありそうな「海の男系」。
(元野球選手の清原にちょっと雰囲気が似ています。)
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いよいよ海洋調査開始!
ゴムボートは内海へ。
お天気もいいし、気持ち良さそう~!
ボートからは内海の深さ・水の透明度・水温などを計測するとのこと。
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岸の二人が持つロープがないと、ボートがどんどん流されてしまいます。

一方、ダイバー部隊は海底の泥を計測用の筒に採集したり、
展示用の魚や海藻を網ですくったり。
マダコやクロダイもいるそうですが、今日は大物はゲットできず。
「とったど~!」的なシーンを期待していただけに、ちょっと残念・・・。
いやいや、今日の目的は「調査」ですから!
大物がとれればいい、というものではありません(反省)。
5.JPG

「ハマってもいいけど、ケガするなよ」と先生よりのお言葉。

9.JPG

海底の泥の成分を分析

公園をウォーキング中の方も
「何やってんの?」
「内海と外海の環境を比べる調査も、せなあかんな~」など、興味津々。
昔からこの地域にお住まいの方らしく、
公園ができる前のお話も聞くことができました。

ところで、今回の調査チームは「工学部」の皆さんですが、
「工学部」というと、
生物調査より「ロボコン」参加チームのような「メカ!」な
イメージだと思いませんか?
実は「海洋システム工学科」はもともと造船から派生した学科で、
卒業後は船や車の設計に進む方が多いそうです。
海の働きを研究する事で、将来的には、
より省エネな船ができるかもしれませんね。

環境レクチャー クイズで大阪湾を知ろう!
午後からの部は総合休憩所で、
内海の環境を知ってもらうための「環境レクチャー」です。
最初はおじいさん+お孫さん2人だけでしたが、
内海で遊んでいた海パン姿の男の子が次々と参加してくれたので、
にぎやかになりました。

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まずは、大阪湾の現状を知ってもらうため、大塚先生より「大阪湾クイズ」。
ちょっと難しかったけど、子供たちは元気に手をあげて全問正解です!

大塚先生・中谷先生によると
「内海では年々水質が改善され、その結果、
動植物の種類や量が増え、豊かな海になっている」とのこと。

内海には
・防波堤が網の役割を果たし、ゴミを取り除き、水を浄化してくれる
・波打ち際で水がかきまぜられて、海水中の酸素が多くなる
(結果、生き物の暮らしやすい海になる)。
・海藻や生物の種類や・量が増え、増えた動植物の働きで、
ますます水がキレイになる。

など、水をきれいにする機能があり、
動植物にとって暮らしやすい環境作りに役立っていることがわかりました。
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「海底の泥、こんなふうになってるのか~!」
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「クロダイっておいしい?捕まえたら買ってくれる?」

今回のレクチャーに参加してくれた子供たちは、
今までよりもっと海の事がわかって、
海を好きになってくれたようです。
展示しているポスターや水槽も熱心に観察して、先生に次々質問をしていました。

このイベントがきっかけとなり、
身近な海・大阪湾に興味を持つ子供たちが増えていけば、
海はもっとキレイになるはず。
キレイになった海に生き物が増え、
その生き物がまた海をキレイにしていく、
といういいサイクルが今後もますます続いていきますように。

そして、今日のイベントに参加してくれた子供たちが大人になって、
その子供を連れて遊びに来た時には、
もっとキレイになったりんくう公園の海で遊んでもらえますように!

財団法人 大阪府公園協会事務局  大根 淳子