月別アーカイブ: 2012年5月


Warning: Use of undefined constant n - assumed 'n' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/kir576008/public_html/osoto/report/wp-content/themes/report-pc/archive.php on line 39
5


Warning: Use of undefined constant j - assumed 'j' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/kir576008/public_html/osoto/report/wp-content/themes/report-pc/archive.php on line 40
28


Warning: Use of undefined constant Y - assumed 'Y' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/kir576008/public_html/osoto/report/wp-content/themes/report-pc/archive.php on line 41
2012

集合場所は、近鉄生駒駅。
大阪難波駅から快速急行で22分という近さ。
実は生駒山は、都心にとても近い大自然なのです。
s-TOHOSOTOikoma (1).jpg

今回ナビゲーターは私、松下岳生です。

まずは、生駒駅からケーブルカーで一気に山頂を目指しました。
このケーブルカーは、1918年開業の日本最古のケーブルカー。
近畿日本鉄道の前身である大阪電気軌道が開業直後の資金難のとき、
生駒山中腹にある宝山寺が、
賽銭を融通した御礼に整備されたとも言われています。
また、現在の車両は生駒山頂遊園地を意識した
ユーモラスなデザインとなっています。

s-TOHOSOTOikoma (2).jpg

ユーモラスなデザインのケーブルカー

 

 

山頂に到着するとまず目に付くのは、1929年開業の生駒山頂遊園地。
レトロな乗りもの盛りだくさんな園内なのですが、
山頂にたどり着いたらやはり山頂の目印を訪れたくなるもの。
しかし普通に探していたらなかなか見つかりません。
実は、電気機関車のレールに囲まれたところにあるのです。
管理員さんに一声かけると、なかに入れてもらうことができます。

s-TOHOSOTOikoma (4).jpg

電気機関車のレールに囲まれたところにある山頂の目印

 

 

次に目に付くのは、大きな円形のユニークな建物。
この建物は、ル・コルビュジェの弟子でもあった
吉阪隆正(1917‐1980)が設計した生駒山宇宙科学館。
少し傷みが目立つ感じなのですが、
いつか内部を見学するツアーを開催したくなりました。

s-TOHOSOTOikoma (3).jpg

活用を期待したい生駒山宇宙科学館

 

 

そして在阪テレビ局の電波塔の数々。
生駒山頂には、なかなかユニークな風景が続きます。
ところで標高642mの生駒山は、なんと5/22に開業した、
電波塔である東京スカイツリーの高さ634mよりも若干高いのです!
大阪平野に電波塔が不要なのは、
都市に近い山があるからとも言われています。

 

山頂を後にして尾根沿いに南へ進むと、
暗峠(くらがりとおげ)まではなだらかな下り坂。
大変歩きやすい山道です。
ウグイスなど、様々な小鳥のさえずりが聞こえてきます。
ここからもう少し西へ下ると、府営枚岡公園。
春のサクラや秋のモミジは必見です。
また夏のプールには、子どもを連れて是非行ってみたい!

 

12時過ぎに奈良街道の暗峠に到着。
この道は、古来より大阪と奈良や伊勢を結ぶ街道として栄えてきました。
ちょうど峠にあたるところの荒々しい石畳はなかなかのものです。
そこに面した「茶屋すえひろ」にて昼食を頂きました。
季節の山菜のてんぷらが楽しめる「すえひろ定食」や、
16種類の野菜を使った「野菜カレー」はオススメです。
座敷でもテラスでも食べることができるので、
まさに峠で一息つける素敵なお店。

s-TOHOSOTOikoma (5).jpg

季節の山菜のてんぷらが楽しめる「すえひろ定食」

 

そこからさらに少し尾根を南へ登ったところに、
なるかわ園地「ぼくらの広場」があります。
大阪や六甲山、
遠くは淡路島や紀伊半島まで見渡せるとても景色の良い展望スポットです。
今回は、ここで参加者でもある桃田さんに、
珈琲を淹れてもらいました。
名づけて「ビッグシティ・ビュー・カフェ!」。
珈琲を飲みながら、自分達が暮らすまち大阪を眺めるのは格別でした。

s-TOHOSOTOikoma (6).jpg

ビッグシティ・ビュー・カフェ

美しい眺望を後にして、再び尾根づたいに南下すると、
鳴川峠が現れます。
そこを東へまがって奈良県側に入りました。
細い山道を下るといつしか谷状の地形となり、
常に小川のせせらぎを感じながらの下り道です。

s-TOHOSOTOikoma (7).jpg

尾根づたいに南下する緑いっぱいの山道

 

 

てくてくと歩みを進めると、
竹林を抜けたところに小さな集落が現れます。
そこに千光寺という寺があります。
この寺は、修行を積むための行場となっており、
特に女性の修行道場として栄えたそうです。
ユースホステルもされているので一度泊ってみて体験するのも良いでしょうね。

s-TOHOSOTOikoma (8)

行場のある千光寺

 

集落から離れて、再び川沿いを下っていくと、徐々に畑や田んぼが顔を出します。
田植え前の水が張られた田んぼに響く、かえるの声が印象的でした。
そのあたりから民家が見えはじめ、新興住宅地へと入っていきます。

 

幹線道路を抜け、近鉄東山駅の手前には「音の花温泉」があります。
とても大きな露天風呂がオススメです。
また、食事もできますし、野菜を買うこともできます。

s-TOHOSOTOikoma (9)

旅の疲れを癒せる「音の花温泉」

 

本日の終着点である近鉄東山駅からは、出発した生駒山頂を遠景に見ることができます。
山頂まで結構な距離を感じますが、歩けば意外と楽しく歩けるもの。

s-TOHOSOTOikoma

終着点から望む生駒山頂をバックに記念撮影

 

今後もTOHOSOTOでは、
トホするからこそ発見できるおそとの魅力、
ホっと一息おそとでリラックス、
ホホーっとうなづく歴史や土地の営みに納得、
ホッホッホッと微笑む味覚も堪能、
トホと公共交通で楽しく移動!
などを意識したイベントを企画していきますので、是非ともご参加下さいませ。

 

TOHOSOTOナビゲーター  Rojiroom店主 松下岳生