おそとを見渡したとき、心を動かす色を放っているものといえば、植物。一日に一度は、誰もが目にするのではないでしょうか。といっても、普段は何気なく見て通り過ぎるだけ。その色について深く語れる人はどれほどいるのでしょう。そこで、植物が持つ色と日々向き合う草木染作家さんに詳しく教えてもらうことにしました。数多くいらっしゃるなかから、OSOTOがお願いしたのは、兵庫県の南西部、相生市の山間部で「草木染工房ちゃー美流(びる)」を開かれている徳力弥生(とくりき・やよい)さん。1990年より、「自然」をテーマに、工房から半径200m圏内に生息する植物を摘み、糸を染め、ニット作品を制作されている草木染兼編み物作家さんです。
慌ただしい日々のなかで、ふと空を見上げたとき、言葉では言い表せないような青空や、微妙なグラデーションの夕焼け空が目に入り、思わず心を持っていかれたという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。おそとに出て、まわりを見渡すと、そこには様々な色が溢れています。一本の木の葉っぱも、ようく見れば同じ色はなく、季節や天候や時間帯によって、次々と変化していきます。そんな、その場所にしかない「色」を求めて、日本はもちろん、海外にまで足を運んでいるのが、デザイナーの藤原大(ふじわら・だい)さん。2007年より「カラーハンティング」という言葉で、身近にある自然や生物の「色」を観察・把握し、色見本化していく試みをライフワークにされています。
最初にお話を伺ったのは、大阪府の最北端に位置する能勢町で2009年から農業をはじめた植田歩さんと、2012年から同町で農業をはじめた今堀淳二さんです。農家の基本的な生活は、太陽が昇れば仕事をはじめ、太陽が沈めば仕事を終えます。そのため、一日の仕事時間は、夏場が長く、冬場は短くなりますが、来る日も来る日も、畑という大地に足を着けて働きます。そんなふうに季節や天気を含めた自然を感じながら生きるようになられたお二人のお話をお聴きしていると、やはり、気持ちや考え方も足が地に着いてくるのだと確信しました。そう思えるキーワードは、意外かもしれませんが、「諦め」。彼らのような生き方をするからこそ必要となる前向きな諦めです。いったい何を諦めたのでしょうか。
同コンテンツのvol.17「がんばらないで健やかに」にご登場いただき、心と身体がワンセットであることを教えて下さった「からだクリエイトきらくかん」代表の奥谷まゆみさん。心理療法と整体を学んだのち、身体を観察することから、ひとりひとりに合うエクササイズを見出すという独自の整体法を考案した整体師です。そこで、今回もご登場いただき、慣用句「足が地に着く」と実際の足との関連をお聴きすることにしました。すると、やはり、心と身体は繋がっているとのこと。又、「心を変えたいなら、身体を変えた方が早い」という考えを持たれているので、実際の足が地に着くようになるエクササイズや身体の使い方を教えていただきました。
雲の景色のなかに点景(車、人など)などのワンポイントを入れ、ドラマ性のある雲の世界「雲の情景」を撮影する写真家の甲斐順一さん。「雲の情景」を専門に撮影して約20年となり、その間に趣味が高じてプロに転身されました。現在は、いつでも撮影できるように、カメラを離さず、シャッターチャンスを狙う毎日を送られているそうです。そこで、雲とともに生活する甲斐さんだからこそ熟知している雲の魅力、甲斐さんなりの楽しみ方、そして写真を楽しむコツや撮影のコツを教えていただきました。また、甲斐さんの公式サイトにアップされている写真からOSOTOが選んだベストショットもご紹介します。
大阪市内で星空を観望できるカフェバーを営む山口圭介さん。星空の楽しみ方を幅広い知識と技能で案内する「星のソムリエ®」の資格を持ち、その日の星空をプラネタリウムで解説したあと、屋上でおこなう観望会では星の位置を案内しておられます。その解説をネタに出場した一人話芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり」では一回戦を突破。お笑いと星空案内の融合というオリジナルのジャンルを確立させるなど、趣味が高じてというよりは趣味の延長として自らも貪欲に星を楽しんでおられるとのこと。そこで、山口さんに、星の魅力や楽しみ方、さらには、「まちなかで星を案内するのが僕のテーマのひとつ」とのことから、都心で観望するための心得をお聴きしました。都心でたくさんの星は見つけられないと思っている方は、ぜひとも読み進めてください。
旅は好き。でも、これまで自分で計画をしたり、現地の人とふれあったりする旅をしてこなかった。そんな人は、一度、積極的な旅をしてみませんか?そこで今回は、そんな人のひとり、ライターの小森利絵さんに、旅のスタイルを変革し、自分への効果を探究する1泊2日の旅を計画&実施してもらうことにしました。行き先は、瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島(しょうどしま)。旅の1日目は完全フリー、2日目は地元の人おすすめの坂手エリアを散策する、ふれあい型観光体験ツアーへ参加というプラン。同行するお友だちは、国内外の旅経験が豊富なFunnyさん。さてさて、小森さんは積極的な旅をすることで、自分への効果はあったのでしょうか。旅日記とともに伝えてもらいました。それでは、「じぶんに効くツアー」のはじまりです!
どんな状況でも子どもたちがたくましく生きていけるように…。そんな願いからはじまった、親子で一緒に学べる避難生活体験プログラム「レッドベアサバイバルキャンプ」。自然のなかの不便な場所でサバイバル体験をするキャンプに、デザインや楽しい企画が盛り込まれているので、サバイバル生活初心者でも、楽しみながら「生き抜く」ための力や知恵、技を身につけることができると話題を集めています。そこで、「レッドベアサバイバルキャンプ」の活動や、主催するNPO法人プラス・アーツの理事長・永田宏和さんのお話から、「生きる力」とは何か、そして、それを身につけるためのヒントを探ってみました。