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公園ノートでは、公園やその周辺の魅力的なスポットをご紹介します。おそと編集部オススメの公園。ついつい公園へお出かけしたくなるコーナーです。
大阪湾と青空をひとりじめできるりんくう公園。天気の良い日には遠く明石海峡大橋まで眺めることができるほど眺望に恵まれています。そんなりんくう公園で出会う、自然の神秘、人の営みを映すあかり、穴場スポットの3つを紹介します。
りんくう公園には、夕日から夜空に星がまたたく時間を楽しむ仕掛けがあります。まずはシンボル緑地の夕日スポット“太鼓橋”に腰掛けて、大阪湾の方向を眺めましょう。ここからの夕焼けの眺めは絶景。空を真っ赤に染めて広い海原へと沈み行く夕日は、いつまでも眺めていたい美しさ。さらに、年に4回だけ、そんな夕日をいつも以上に劇的に感じることができる瞬間があるのです。それは、春分・夏至・秋分・冬至の日。その秘密は、太鼓橋から見える3つのスポット、四季の泉と冬至の岩屋、夏至の階段にあります。
もうおわかりの方もいるかもしれません。1年のうち、昼と夜の長さが等しい春分と秋分の日には四季の泉の向こう、一番夜が長い冬至の日は冬至の岩屋の向こう、最も昼が長い夏至の日は、夏至の階段の向こうへと夕日が沈むのです。そして、太陽の沈んだ後のお楽しみと言えば、夜空に輝く星。四季の泉の中央にある石の矢印が指し示すのは北極星。無数に光る星のなかで、唯一ほとんど動かないように見える北極星を眺めながら、夕日の余韻を楽しむ。素敵な時間の過ごし方ですね。
○2011年の暦
春分 3/21(月・祝日)
夏至 6/22(水)
秋分 9/23(金・祝日)
冬至 12/22(木)
りんくうと言えば、関西国際空港。大阪の空の玄関口として、世界中の国からたくさんの飛行機が訪れます。空港が対岸に位置するりんくう公園からは、飛行機の離着陸を眺めることができるのです。他の公園では味わえないその眺めを最大限に味わうのなら、満月の夜のシーサイド緑地がおすすめ。波打ち際に敷詰められた玉石が月あかりを反射して白く輝き、目線を上げれば、漆黒の海に浮かぶ空港がまるで輝く島のように見えてきます。そこから旅立つ飛行機の光を眺めながら、遠く異国の地へ思いを馳せてはいかがでしょう?
寒い日には、休憩所や南北に2ヵ所ある展望所から眺めてみてもいいかもしれません。冷たい風を避けて、窓ガラス越しに冬の海と行き交う飛行機を眺めれば、時がたつのも忘れてリラックスできそうです。
りんくう公園のほど近くにある田尻歴史館。大正時代に「綿の国から生まれた綿の王」と称され、関西繊維業界を牽引した谷口房蔵氏(大阪合同紡績㈱元社長)の別邸として、氏の郷土である田尻町に建てられました。レンガ造りの洋館と和風住宅が隣接し、それぞれに贅を尽くした意匠が見られます。特に、窓にはめ込まれた草花をモチーフにしたステンドグラスの数々は必見。重厚な建築内部に、柔らかな光を投げかけています。
洋館1階のメインホールと庭園に面したテラスに設けられたカフェスペース「Bellamente(ベッラメンテ)」では、地元漁港から仕入れた新鮮な魚介類をはじめ、地元の食材にこだわったお食事が楽しめます。モーニングセットやデザートセットもあり、贅沢な気分で、のんびり過ごしたい方におすすめです。
田尻歴史館
大阪府泉南郡田尻町大字吉見1101-1
TEL:072-465-0045
開館時間:9:00~18:00
休館日:毎週水曜日、12/28~1/4
貸切の場合は臨時休館有
見学無料
Bellamente
営業時間:9:00~18:00
モーニングサービス:9:00~11:00
ランチタイム:11:00~14:00
水曜定休