OSOTO web“おそと”で過ごすライフスタイルウェブマガジン
公園ノートでは、公園やその周辺の魅力的なスポットをご紹介します。おそと編集部オススメの公園。ついつい公園へお出かけしたくなるコーナーです。
公園で遊ぶのに必要なのは、冒険心だけ。公園の知らなかった楽しみを発見したり、新しいことに挑戦したり。まるで宝箱のように、開けてびっくりな楽しみがたくさん詰まった公園を紹介します。
探検や冒険というと、はじめて訪れる場所でしかできないように感じますが、テーマを決めて公園を巡ってみると、あら不思議、新しい発見がたくさんあります。今回は、浜寺公園の建物をテーマに、たくさんの発見をしたいと思います!
まずは、公園北東部にある北テニスコート管理棟。北テニスコートの利用受付をおこなう、大きな屋根が特徴的な建物です。茶色の大きな屋根がキノコのようなこの建物、コート側から見ると、屋根の上部に飛び出ている丸い時計とスピーカーがなんだかカニの目玉みたいに見えませんか?クスっと笑ってしまう発見です。
公園西側にある、テニスコートやアーチェリー練習場の受付をおこなうパークセンターは、幾何学的なデザインが特徴です。正面から見ると、急勾配の屋根と平らな屋根、エントランスの円弧など、まるで折り紙でできたような不思議な印象を受けます。
パークセンターからサイクリングロードを通って南へ行くと見えてくるのが「Maris マリンスポーツパーク・浜寺」。浜寺公園を南北に通る「浜寺水路」をコースとした漕艇センターです。この建物は、切れ込みのはいった大胆な平屋根と水路に向いた大きなガラス窓が美しい近代的なもの。対岸から水面を進むボートと建物を一緒に眺めると、時の経つのを忘れそう・・・。
「建物」という視点だけでも、こんなにたくさんの新しい発見がありました。公園周辺も含めると、もっとたくさんあるはず。今年の秋のオータムフェスタでは、これらの施設を含め、他の公園施設や周辺施設を巡るウォークラリーを企画中。一緒に新しい発見を探してみませんか?
どんぐりにはたくさんの種類があるって知っていますか?大きさや形が様々などんぐりたちを見つける探検を、蜻蛉池公園でしてみましょう!探検地図は「とんぼ池公園どんぐりマップ」。公園内で見ることができる、どんぐりのなる木の分布やどんぐりの写真が載っているので、参考にするにはもってこいです。
ここで「どんぐり」についてちょっとご紹介。どんぐりというのは、ブナ科の木になる果実のこと。硬い皮に覆われた茶色い部分に殻斗という帽子のようなものが付いているのがお馴染みですが、スダジイなど、種類によっては全体が殻斗に覆われているものもあります。栄養が豊富なので、森に住む動物たちの貴重な食料となっています。手作りおもちゃの材料として、独楽やヤジロベエを作ったり、顔を描いてみたり、公園の工作教室ではいつも大活躍。
どんぐりについて詳しくなったら、蜻蛉池公園の「ふれあいの森」で力試しはいかが?どんぐりマップには載っていないふれあいの森ですが、ここにもどんぐりのなる木があるんです。どんなどんぐりを見付けることができるかは、行ってみてのお楽しみ。
さあ、木々の間を通る小道を歩きながら、「どんぐり」というお宝探しの冒険へ、レッツゴー!
りんくう公園には、平安絵巻物や大和絵に描かれた風景をイメージして作られた5つの小庭があります。
まずは「杜島」。なだらかな敷地に松が植えられ、園路沿いに四季の草花が風にそよぐ、落ち着いた空間です。次は「野筋」。野筋は日本庭園の伝統的な手法で、緩やかな帯状の起伏によって、野の風景を表現したものです。ここでは、野山に点々と石を低く据え、草花がその周りを彩ります。通路を歩きながら、四季折々に変化するのどかな風景を堪能すれば、清々しい気分になること間違いなし。
「萩坪」は、萩の美しい中庭のこと。“坪(壺)”とは、平安時代の中庭を指す言葉なのです。ここでは、生垣で周囲を囲んだなかに、萩やナンテン、サツキなどの日本庭園に良く見られる植物が植えられ、日本らしさを感じることができます。「荒磯(ありそ)」は、海岸沿いの荒々しい風景を大・中・小の石とクロマツで表現しています。
最後は、「葦手様」。枯山水の池の周りに石を配し、松とススキなどのイネ科の植物が植えられていて、秋にはススキの穂が風情のある風景を描きます。
涼しい風が吹きはじめたら、これらの5つの箱庭がいったい公園のどこにあるのか、のんびり歩いて探してみてはいかがでしょう?
せんなん里海公園には、海の生物たちを豊かに育むために設けられた人工磯浜があります。ゴツゴツとした岩に囲まれたここは、岩によって波が弱まり、たくさんの隠れ場所があるので、海の生き物たちにとってのゆりかごのような場所なのです。
毎年初夏におこなわれるイベント「大阪湾生き物一斉調査」では、大阪湾の各地の生き物を一斉に調査します。せんなん里海公園では人工磯浜を中心に、せんなんの海の生き物調査をおこないます。これまでの調査で、ヒメハゼやアミメハギや食卓でお馴染みのサンマの稚魚が迷い込んだり、ヤドカリやカニなど、海藻類ではワカメやアオサ、アマモなどが生息していることがわかっています。実際に海に潜って探検できるわけではないのですが、こうして見てみると、せんなん里海公園は海のなかもとっても豊かなんですね。これからも海の生き物たちを育みながら、いつか誰もが気軽に海に潜って水中探検を楽しめるようになるといいですね。
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