自分で遊びを作り出そう!


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    2014年7月17日

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子どもが「生きる力」を育むために、公園ができることとは?服部緑地、天竺川西願寺橋南西に位置する「天竺のはらっぱ」でおこなわれている「天竺のはらっぱであそぼう!」は、「答えがひとつじゃない」遊びが詰まった冒険あそび広場です。公園ができることの答えのひとつが、ここにあるのかもしれません。
(文:松井瑞穂)

 

月に1度の土曜日と、毎週水曜日の午後。この広場がオープンするときを心待ちにしている子どもたちがいます。敷地の広さは小さな運動場ほど。イチョウ、マツ、シュロ、エンジュ、キョウチクトウなど様々な樹々が大きく育っているこの場所で、子どもたちは木登りをしたり、穴を掘ったり、土の感触を踏みしめるように、ただただ追いかけっこをしたり、好きなあそびに熱中しています。遊具のある公園で順番を待って遊ぶ、という公園とは明らかに違う、それぞれが自分で遊びを作り出し、遊びたいように遊んでいる、そんなのびやかな空気に満ちています。
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スタートは2008年。近くで「あけぼの幼稚園」を運営する園長の安家周一さんが、子どもたちを取り囲む環境において「今は答えがすぐ見つかるものしか周囲にない。遊びにおいてもブランコや滑り台のように遊び方が決まっているものばかり。自分でものを考えて遊ぶことを拒絶されている」と危機感を感じ、この自然のままの空間を有効活用できないかと考え、呼びかけたのがきっかけです。そして、賛同した天竺のはらっぱ周辺の住民たちによって運営が始まりました。現在は「見守り隊」として地域のボランティアスタッフや保護者によって運営が続けられ、一般の親子に向けて開放されています。
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「はらっぱ」では、子どもは自分の思いのままに遊びます。土や木や草やコンテナなど、そこにあるもので勝手に遊び始めて、それを見た他の子が刺激を受けて、また新たな遊びに発展していきます。初めて出会った子どもたちもいつの間にか一緒に遊んだり、ときにはけんかになることもあるけれど、それもまた重要な人との関わりを学び、「生きる力」を育むための大切な要素。運営スタッフの母たちは、怪我や事故のないよう心くばりしながら、でもすぐに手を差し伸べることはせず、子どもたちの自発的な行動を見守ります。

 

月1回土曜日の「はらっぱ」では、季節にあわせた工作教室などの企画に加え、子どもたちみんなが楽しみにしているドラム缶コンロも登場。お昼時になると、お餅やお芋、ウインナーなど、大人が番をする傍らで、焼きたいものを焼いて食べます。棒にまきつけたパン生地を自分で回しながら焼く、棒まきパンが登場したときは、特に人気だったそう。広場内にはそのほかにも絵本コーナー、木にぶら下げたブランコやハンモックなどもあり自由に遊べるので、初めて訪れた親子も入りやすい雰囲気になっています。

 

こんな自由な遊びのできる広場で、休日に親子一緒に過ごしてみるのはいかがですか。子どもがキラキラと目を輝かせ、夢中になって遊ぶ様子は、親にとっても大きな発見の機会となるはずです。
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「天竺のはらっぱであそぼう!」ブログ
http://tenjikuharappa2.blog48.fc2.com/

次回の予定や、当日雨天時の開催有無の確認は、服部緑地管理事務所(TEL:06-6862-4945)

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