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公園ノートでは、公園やその周辺の魅力的なスポットをご紹介します。おそと編集部オススメの公園。ついつい公園へお出かけしたくなるコーナーです。
今年の春は雨が多く、お花見を満喫できた!という方は少ないのでは?と予想しますが、お花見の主役と言えば「ソメイヨシノ」が定番。桜のなかでも、一斉に咲いて一斉に散ってしまう、華やかさと儚さで多くの人の心をつかんでいます。ソメイヨシノの色に注目してみると、満開の時期は空気までもピンク色に染めるかのように見えますが、花びら一つ一つはほとんど白色をしています。色の世界で「桜色」というのは、そんなソメイヨシノよりもう少し濃いピンク色をしたヤマザクラの花の色を指すのだそう。公園では4月中旬からが見頃のヤエザクラなど、まだまだ桜を楽しめます。桜の品種による色の違いだけでなく、花びら一枚をじっくり見たり、遠くからゆったり眺めたり、何度も公園に訪れてその違いを楽しんでいただきたいものです。
日差しに眩しさが増してくる春は、新緑も美しい季節です。「萌黄色(もえぎいろ)」「若緑(わかみどり)」と称される生まれたての葉の色は、赤ちゃんの肌のように柔らかく、繊細な印象をうけま す。春の芽生えを表す色名は多く、3月から4月ごろの柳の新緑を指す「柳色」や5月から6月ごろにぐんぐん伸びる竹の色を指す「若竹色」などがあります。日に日に成長する植物の勢いを見るからでしょうか、そんな春の新緑の色には、強い生命力を感じずにはいられません。そのため、春の公園に行くたびに元気になれるような気がします。
そして、梅雨の季節。外出するのが億劫になりがちですが、雨上りに空から差す光に照らされた瑞々しい紫陽花や花しょうぶの美しさといったら!濡れた葉や花のしっとりと水気を含んだ色は、そのとき、その瞬間しか見ることができない特別な色。まさに、自然の恵みです。特にこの時期を代表する紫陽花という花は、色について不思議な魅力を発しています。よく言われるのが、土の酸度によって花の色が変わるということ。なので、同じ品種でも植える場所によって花の色が違う、ということが起こります。また、品種によっては、時間がたつにつれて花の色が変化していくものも。大輪の「アナベル」という品種は、蕾は緑色ですが、開花すると次第に緑色が薄れ、白となります。自然の不思議さを色で感じさせてくる花です。
いかがですか?春の公園では、もっともっとたくさんの色を見ることができます。見る時間や天候などによっても色は変わるのだから、無限の色の魅力を秘めていると言えそうです。そのときだけしか見られない色との出会いを楽しみに、公園を散策してみるのをおすすめします!
参考:『日本の色辞典』(吉岡幸雄著、紫紅社発行)、『日本の桜』(志村隆編、株式会社学習研究社)
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