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公園ノートでは、公園やその周辺の魅力的なスポットをご紹介します。おそと編集部オススメの公園。ついつい公園へお出かけしたくなるコーナーです。
山田池公園は、枚方市の中央に位置する、四季折々の植物が楽しめる公園です。この地域は元々、栗や梅、柿、お茶などの栽培が盛んでした。園内の遺跡からはモモの種が出土したこともあるほど。今は、ウメやスモモが実る花木園を持つ、おいしい歴史のある公園です。
そろそろ木の葉が色づきはじめる山田池。この池に映る月は、枚方八景のひとつに数えられるほど美しいもの。お月見の季節ともなれば、月を眺めて一献、杯を傾けたくなります。そして、これからの季節楽しみなのが紅葉。池の周りをぐるりと囲む木々が色鮮やかに染まったら、景色が最高のごちそうです。木陰のベンチに腰掛けて、ぼーっとしたり、池を眺めながらおしゃべりしたり。美しい湖畔の風景をメインディッシュに、鳥の声、子どもたちの声、草のにおい、やわらかな光、いろいろなものが調味料となり、深い味わいをかもし出します。デザートはもちろん、夜空に浮かぶ月。目にもおいしい、山田池のフルコースをどうぞ。
山田池公園では、体験講座や工作教室など、毎月たくさんの催しが開かれています。その中でもユニークなのが、農作業体験。ジャガイモとサツマイモの植え付けと収穫体験ができるほか、今年は梅もぎ大会も開催されました。畝に植えた小さなジャガイモから、大きくて立派なジャガイモが育っていたり、土に埋めたツルに赤いサツマイモがなっていたり、農作業から生まれる驚きは無限です。今年始めての梅もぎ大会(6月)は、梅酒づくりの講座もあり、大盛況。収穫の喜びをみんなで分かち合いました。これらの催しは、来年も開催予定。参加人数が限られているため、開催日と合わせて、山田池公園のホームページをこまめに要チェックです。
秋の深まりとともに、ため息がでるほど美しい紅葉が見られる紅葉谷。園路脇を流れる渓流に、赤く染まったモミジの枝がかかり、まるで深山のような雰囲気です。燃えるようなモミジは、10月から12月にかけてが見ごろ。その美しさに誘われて、園路をぶらり歩きながら深まる秋を感じる休日はいかが?紅葉谷以外にも、ぐるり園内を散策すれば、季節を感じる出会いがたくさんあります。どんぐりが落ちていたり、南天が赤く実っていたり、カサカサ落葉を踏んで歩くのも、秋の醍醐味。美味しい空気とたっぷりのウォーキングは、秋の味覚を一層おいしくいただくための、公園ならではの秘訣です。
天保年間より創業している地元老舗菓子店、大黒屋さん。枚方八景をお菓子で表現した、枚方八景シリーズの中には、もちろん山田池の月をモチーフにしたお菓子もあります。満月を思わせる淡い黄色のふわふわしたスポンジと、とろりとしたカスタードクリームのハーモニーがくせになるおいしさ。何個でも食べられそうなこのお菓子、その名もズバリ「山田池の月」。更に、味覚の秋ならではの、大黒屋さんオススメのお菓子は「おいも巻」。こだわりの鳴門金時でつくった和菓子です。甘さ控えめでこれまた、美味!山田池公園でピクニックするなら、おやつはこの2つに決まりです。
大黒屋 本店
枚方市大峰元町2-8-5
JR藤阪駅下車、徒歩約20分
TEL:072-858-8552
【営業時間】
月 8:30~18:00 火~日 8:00~19:00
年中無休(季節休あり)